生きた証
力尽きてしまった人のホームページを読んだ。
自分の人生を残そうとしたのにあっけなく消されてしまったようだ。
だから俺は、俺がこの世界に存在していた証拠を残す方法を考えて、自分の人生を書いたホームページをネット上に公開することを思い付いたんです。
なぜなら、このホームページには俺の人生が書かれてるけども、だからこのホームページを見た人の脳に俺の人生が記憶されるけども、その記憶こそが、俺がこの世界に存在していた証拠になると思ったからです。
でもInternet Archiveには残ってる。
自分ならどうか考えてみると、生きた証を残したいという気持ちもあるけれど、できることなら存在自体をほかの人の記憶から消したい。
残された人にとっても忘れたほうがいいと思うし。
小田嶋隆だっけな、遠い昔に読んだ本にそんな言葉があった気がする。
自殺者にふさわしいのは忘却だけだ
とかなんとか。